小話 | 2019.08.02
こんにちは。プログランドスタッフHです。
8月が始まりました。
早いものです。
8月といえば夏休み。
皆さんは夏休みの宿題は早めに終わらせる方でしたでしょうか。
それとも最終日に頑張る派でしたか。
私は初日に始めて最終日に終わるというだらだらタイプでした。
たいてい最終日に読書感想文を書いていたように思います。
読書感想文にかこつけて、私のお勧め書籍をご紹介します。
『ふしぎなえ』(安野光雅絵)
錯視図形を使ったイラストが描かれた絵本です。
精密で温かみのある絵が、不思議の世界に導いてくれます。
どうして落ちていたはずの水が上っているのか不思議で何回も見直しました。
子どもの好奇心を育ててくれます。
私は大学で錯視を利用した研究をしていたのですが、もしかしたらその原点かもしれません。
https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=164
『モモ』(ミヒャエル・エンデ著)
古い円形劇場に住み着いた少女モモ。
街の人たちは彼女に話を聞いてもらうことを楽しみにしていたのに、いつしか誰も訪れなくなります。
モモはそのとき彼らの時間が何者かに「奪われている」ことを知るのです。
一人の少女が人知れず「時間どろぼう」と争う話。
満員電車に揺られ、3分間の遅れにいらいらしている時に、ふとこの本のことを思い出します。
児童書ですが、現代の大人にこそ読んでほしい本です。
「時間を大切にする」とはどういうことか、考えるきっかけになると思います。
https://www.iwanami.co.jp/book/b254851.html
『妻を帽子とまちがえた男』(オリヴァー・サックス著)
脳神経科医師の著者が出会った患者たちの症例と彼らの「物語」を書き留めたメディカルエッセイです。
タイトルはそんな患者の一例から。
私の一番大切な本です。
大学時代に出会い、衝撃を受けました。
私とは異なる世界の見方をする(せざるを得ない)人たちが存在していること。
私には訳が分からないことにも理由があること。
科学的好奇心と慈愛の心を両立すること。
全て今の私の根幹となっています。
https://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/90353.html
いかがでしょうか。
暑さで眠れない夜には読書をしてみるのもいいかもしれません。
※当ブログの内容は個人の見解であり、所属団体とは無関係です。ご了承ください。