ドメイン詐欺!?

小話 | 2019.08.23

こんにちは。プログランドスタッフHです。

先日、当スクールに以下のような英文メールが届きました。
結論から言いますと「ドメイン詐欺」メールです。

——————————————————–
件名:*****

差出人:catherine@snsl.org.cn

本文:
Dear Sir,

The important affair is about your company name ***** registration,please forward it to your company’s leader.

Recently we received the registration application from +++++ Co.,Ltd,they want to register the ***** brand name and some domain names. As an authoritative and responsible registrar,we need to confirm if the company is your company’s cooperative partner. Also we need to verify whether you have allowed the company to apply these names.

Waiting for your response
Best Regards,

Catherine Lee
Executive Manager
Address:Floor 12, Baida CBD Building, 360 West Changjiang Road,Hefei Anhui, China
Tel: (+86) 07395 2159 80
Fax:(+86) 07395 2159 80
——————————————————–
※*****部分には当方のドメイン名、+++++にはある会社の名前(存在しない)が入ります。

内容は「+++++社が、*****というブランド名とドメイン名を登録したいと言っています。私たちは+++++社が貴方の会社と関係があるのか、この名前を利用する許可を与えるのかどうか確認する必要があります。連絡待っています。」というものです。

ドメイン名というのは、サイトのURL「https://www.*****.jp」のうち、「*****.jp」のことです。
一番最後の「.jp」は「日本のドメイン」であることを示しています。

これを読んだとき、不審に感じたのは以下の点です。
・中国でドメイン名を登録するのに、日本のドメインである弊社は関係ないはず
・差出人の名前はあるが、社名がない

引っかかりを感じ、差出人の住所で検索すると、「Chinese Domain Name Scam」というページがまずヒットしました。
つまり「中国のドメイン名詐欺」ということです。
「ドメイン詐欺」と検索すると様々な手口が確認でき、今回もその一種だろうと判断しました。
今回の手口ですと、このあと「他の企業に貴社のドメインを取られたくなかったら先に登録することもできますよ。登録料をお支払ください。」と続いていくようです。

ドメイン名は世界に一つである必要があります。
もし弊社が中国進出して「*****.ch」ドメインを使いたいと思ったときに使えない可能性があるということですが、そんな予定はないので問題ありません。
もし予定があっても、安心・安全な登録業者を探して頼むようにします。

また、ドメインが他と被っていないかどうかを調査するのは、登録依頼側の責任であり、ドメイン登録業者が調査をすることは基本的にありません。
このようなメールをドメイン登録会社が送ってくることはないと考えて良いということです。

まとめ

  • ドメイン詐欺というものがある
  • 中国や他のアジアの国からのメールが多い
  • ドメイン登録業者が調査のメールを送ってくることは基本的にない
  • 他の手口ではURLリンクが貼られている場合もあるが、安易にクリックしない

しかし当スクールのような小さなところも対象になるのですね。
気を引き締めて、情報にアンテナを張っていこうと思いました。

※当ブログの内容は個人の見解であり、所属団体とは無関係です。ご了承ください。